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Cacoo

Cacooはオンライン上でワイアーフレームやネットワーク図、UML、サイトマップ、オフィスレイアウトなどの図を簡単に作成し、公開することができるサービス。複数人での同時共同作業をサポートし、遠隔地でも一つの図を共有してコラボレーションを行うことが可能です。2009年11月に英語版、日本語版を同時公開し、2010年7月現在のユーザー数は50,000。うち約半数が海外のユーザーです。現在提供中のフリー版に加えて、高度な機能を備えたプレミアム版を2010年9月に提供予定です。

導入前の課題

私たちの開発チームではサイトやソフトウェアの設計情報、議事録などをWikiで共有していました。メンバー間で文字情報を共有するには大変便利なのですが、図を必要とする情報の共有には十分とは言えませんでした。ワイアーフレームやサイトマップといった図を共有する場合、各自がインストールしているツールで作成し、それをJPEGやPNGに変換してから、Wikiにアップロードしている状況でした。当然アップロードされた画像は再編集することができないため、Wikiの「誰でも情報を更新できる」というメリットは半減してしまいます。図を更新するたびに、画像変換とアップロードを繰り返すのも面倒でした。オンライン上で図が描けて、共有ができ、他の文書に簡単に埋め込める、しかもリアルタイムで同時編集ができる、そんなドローツールが欲しい!そういう思いで開発を始めたのがCacooです。

導入の理由

Cacooの導入により以下のような図の作成やコラボレーションが可能になります。

1.ドロー機能
 Cacooのドロー機能はあらかじめ用意された多くのステンシルから部品を選択して図を作成します。用意されているステンシルは表1になります。コネクタによる線の描画や、グループ化、オブジェクトの自動フィットなど基本的なドローツールの機能はほとんど備わっています。

2.複数人によるリアルタイムコラボレーション機能
 1つの図を複数人が同時に編集することができ、編集の反映はリアルタイムに行われます。ユーザーごとに操作しているオブジェクトに色がついて表示されるので、まるで「同じ部屋で作業をしているような」感覚でコラボレーションすることができます。

3.公開と埋め込み
 作成した図は保存時に「URLで図を公開する」にチェックを入れると公開されます。埋め込み用タグも生成されるので、Google DocsやWiki、ホームページなどに簡単に貼り付けることができます。Cacooで図が修正されると自動的に貼り付けた図も更新されるので、修正のたびに図をエクスポートしたり、アップロードする必要はありません。

導入効果と今後の展望

Cacooの利用シーンとしては以下のケーススタディが考えられます。

●サイトマップやワイアーフレームの作成と共有
 サイトマップやワイアーフレームのように変更が多く発生する資料をCacooで作成すると、常に最新版を共有することができるので便利です。他のメンバーやお客様は特別なソフト無しで閲覧、編集ができます。また、制作側でワイアフレームにダミーの文章を入れておいて、お客様にはレイアウトや文章の長さを確認しながら本番用の文章を入力してもらうなどの使い方もあります。

図:サイトマップやワイアーフレームの作成と共有

●リアルタイムなレビュー
 リアルタイムコラボレーション機能を使って、遠隔地からのレビューを効率的に行うことができます。Cacooを開発するときも東京・福岡間でワイアーフレームのレビューを行い、その場で修正するなど、リアルタイムコラボレーション機能をフル活用してユーザーインターフェイスを固めていきました。

●ミーティング
 全員が同じ部屋にいるミーティングにおいてもCacooのリアルタイムコラボレーション機能は役に立ちます。メンバー全員でアイディアやタスクを思いつくままに書き込んでいくことで、効率的に記録が残せます。ホワイトボードで意見を出し合う場合、記録係の意見が強く反映されがちですが、Cacooではすべての参加者が自由に書きこむことができるので、より公平な意見交換ができます。

システム構成

Cacooのシステムは大きく分けてログインや図の閲覧をおこなう「Webアプリ」と図の編集を行う「エディタ」に分かれます。
「Webアプリ」の部分にはSeasar2、Cubby、Mayaa、S2JDBCなど国産のフレームワークを採用しました。「エディタ」部分にはFlex/Flash技術を、またリアルタイム同時編集などのメッセージングやデータの取得や保存などのリモーティングをBlazeDSを利用しています。
サーバーサイドの処理はDao層/サービス層/Webコントローラー層の3層構造のアーキティクチャを採用しました。「Webアプリ」「エディタ」の両方からサービス層を共有することで、他のメンバーの招待や図の情報取得など多くの部分を共有して一貫性のあるシステムを実現しています。

使用したアドビ製品

事例データ

事例タイプ 消費者 (BtoC)
事例カテゴリ 情報共有
ビジネスの貢献分野
プラットフォーム デスクトップPC
使用したWeb技術 Flash, Flex
使用したその他の技術 Java、Sersar2、S2JDBC、S2BlazeDS、Cubby、Mayaa、Amazon CroudFront
会社名 株式会社ヌーラボ (http://www.nulab.co.jp/)
会社概要 ヌーラボは2004年にアジャイル開発を掲げて設立。以来、迅速で柔軟なシステムやツールを手がけてきました。プロジェクト管理ツールのBacklog(http://www.backlog.jp/)をはじめ、今後もチームコラボレーションをサポートするソフトウェアを提案していきます。
業種 ソフトウェア
従業員数 50人未満
システム
インテグレータ
株式会社ヌーラボ (http://www.nulab.co.jp/)
開発企業
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