株式会社大林組株式会社大林組

協力会社との情報共有プラットフォーム「OC-COMET」

大林組は、OC-COMET(協力会社との情報共有プラットフォーム)の再構築において、Adobe Flex 2 を採用。レスポンスと使い勝手のよさを兼ね備えた、リッチインターネットアプリケーション(RIA) の導入を実現させました。

導入前の課題

大林組では、2000 年 12 月に IT 戦略企画室を設置し、情報伝達を取り巻く環境変化に対応すべく、情報化を推進してきました。そして、2001 年 9 月には、建設工事に関するさまざまな情報を共有・伝達し、業務支援を行うためのプラットフォームとしてインターネットを介し、大林組と協力会社間での情報交換の場を提供するサービスであるOC-COMETを開発、運用をスタートさせました。
OC-COMET を利用する協力会社や工事事務所の数は、運用開始後から増加の一途を辿り、現在では協力会社約 4,000 社、工事事務所約 1,000 箇所が利用する大規模なものになっています。利用者の増加に伴い、機能や使い勝手、レスポンスなどの面でさまざまな改善要望も出てくるようになり、これらに応える形で再構築が計画されました。そして、2005年8月に再構築に着手、2007年5月の稼働を目標に開発がスタートしました。
OC-COMET の再構築にあたって、3 つの課題があげられました。ひとつは、ユーザビリティ向上の一貫として機能を落とさず、シンプルな操作性への改善によってマニュアルレスにも対応すること。次に利用者からの要望が多かったレスポンスの向上。そして、3つ目が セキュリティの強化でした。
まず操作性に関しては、OC-COMET が提供する多くの機能から必要な機能を直感的に選択し、一貫性のある操作が可能な使い勝手が求められました。次にレスポンスに関しては、大容量の CAD ファイルのやり取りや品質管理のための写真点数の増加など、取り扱うデータの量が増大しているにもかかわらず、利用者の半数が ISDN や ADSLのままという通信環境であるため、通信の効率化が不可欠となりました。セキュリティの観点からは、データの秘匿が行いやすい通信形式が望ましいとされました。これらの課題を解決する上で、操作性と通信の効率化を両立できる RIA(リッチインターネットアプリケーション)での構築が必須課題となりました。

導入の理由

RIAの導入に際し、とくにレスポンスと操作性が重視されました。いくつかのベンダーからの提案を検討した結果、Adobe Flex 2 での提案を行ったオーク情報システムがシステムインテグレーターに決定しました。多くのRIA製品候補の中でAdobe Flex 2での提案を決定した理由としては、Flash テクノロジーによるタブやアコーディオンを使った操作性が高いこと、リモートオブジェクトとバイナリ通信による通信効率のよいことが評価されました。
そして、Adobe Flex 2 の採用により、既存の企業インフラとの統合も果たされ、リッチクライアント環境を整えることができました。

導入効果と今後の展望

Adobe Flex 2 による開発は、プロトタイピングが早く、開発効率の高いものでした。
とくに、今回の主要な改善点のひとつであったユーザビリティの向上を実現する上では、従来の開発手法では不可能だったバックエンドシステムの稼働以前で画面操作を確認できることが大きなアドバンテージとなりました。また、クライアント環境の展開もAdobe Flash playerを導入するだけでよく、ブラウザやOSに左右されずに運用可能なため、新システム導入、運用もスムーズに行えました。さらに、機能面では、主な機能には最大2クリックでアクセスできるメニュー表示や操作の一貫性、画面内検索、データの一覧表示やソート機能など、利用者個々のニーズに応じたユーザインターフェースの提供が可能になりました。また、これらの操作はレスポンスのよさも兼ね備えており、ユーザからも高い評価を得ることができたのです。
大林組はさらなる業務効率化のためにオーク情報システムと協力し、Adobe Flex の機能をさらに活用したOC-COMETの機能拡張を、今後、検討していきます。

システム構成

-

使用したアドビ製品

事例データ

事例タイプ 企業間 (BtoB)
事例カテゴリ 情報共有
ビジネスの貢献分野
プラットフォーム デスクトップPC
使用したWeb技術 Flash, Flash Player, Flex
会社名 株式会社大林組 (http://www.obayashi.co.jp/)
会社概要 株式会社 大林組は、1892 年(明治 25 年)1 月に創業し、土木・建築の分野では常に建設業界をリードし続けてきました。現在、国内外建設工事をはじめ、地域開発・都市開発・海洋開発、環境整備、その他の建設に関する事業、そしてこれらに関するエンジニアリング、マネージメント、コンサルティング業務の受託、不動産事業など、建設事業にかかわる幅広い業務を行っており、国内外で高い評価を得ています。
業種 建設・不動産業
従業員数 5,000〜9,999人
システム
インテグレータ
株式会社 オーク情報システム (http://www.oakis.co.jp/)
開発企業
  • 株式会社 オーク情報システム (http://www.oakis.co.jp/)

    システム事業部 SIシステム開発第二部OC-COMET開発グループ 野口茂雄氏 / システム事業部 SIシステム開発第一部RIA開発グループ 井上達也氏

page top