告白体験ドラマ「もうひとつの卒業」スタート画面告白体験ドラマ「もうひとつの卒業」スタート画面

「電報日和」Facebook 連動ソーシャルドラマ

電報日和セカンドシーズンのスピンオフとして制作された告白体験ドラマ「もうひとつの卒業」は、Web上でドラマのストーリーに参加できるだけでなく、その体験をFacebookに接続して友人と共有することもできるソーシャルドラマです。従来の映像制作ワークフローが Flash と出合うことにより可能になった、新しい形のドラマ制作事例をご紹介します。

ファーストシーズン5話分が掲載された「過去のストーリー」ページファーストシーズン5話分が掲載された「過去のストーリー」ページ

企画/背景

電報日和は、NTT東日本の特別協賛によりフジテレビが始めたインターネットオリジナル企画です。電報に対するブランドイメージの向上を目的として、冠婚葬祭にとどまらず様々な電報の使われ方をドラマを通して伝えます。現在は、電報がインターネット経由で注文されることが多いため、コンバージョンを高めたいという理由もあって Web サイトに軸足を置いた展開を行いました。お陰さまで、これまでに合計で500万回以上再生されたコンテンツとなりました。
ファーストシーズンでは、 テレビ局の制作能力を活かし、ドラマ仕立てでブランドを作ることに注力して、計5話が制作されました。セカンドシーズンでは、その経験を踏まえて、ストーリーに加え、さらにインタラクティブなものをつくりたい、例えばドラマの中に入り込んで「電報を贈る」という疑似体験させることができれば、もう少し人の感情が動くのではと考え、ベースメントファクトリープロダクションの参画によって、Flash を使った視聴者参加型のドラマを、通常ドラマ 3本と並行して企画をスタートすることになりました。 そして、視聴者のコメントも含めたコンテンツ作りをすることと、動画の視聴体験を SNS 上で共有できることを重視して、Facebook連動のソーシャルドラマを実現しました。結果として、Facebook アカウントとの連携は、ドラマを体験する際の名前など個人情報入力の手間を低減することにも役立っています。

Facebookに登録している自分の名前やプロフィール画像がドラマのシーンにFacebookに登録している自分の名前やプロフィール画像がドラマのシーンに

制作/開発

今回は、予め撮影されたドラマのシーンに、閲覧時にユーザーが入力した文字等を後から馴染ませて掲載できるコンテンツを制作しました。 技術はFlashをメインに採用しました。何よりFlash オーサリングの際、ツール内でフレーム毎に映像を同期させられるため、細かいタイミングでの表示調整もツール内で確認しながら行えます。またFlash では、単に映像上に要素を置くだけでなく、より自然に見えるよう効果を付けてブレンドさせることができます。このように映像の合成が自然であることは視聴者に世界観を伝え、登場人物になってドラマを体感してもらう上でとても大切です。
またFlash コンテンツの場合、Flash Playerがサポートされていれば、ユーザー側のコンテンツ表示の再現性について相当程度カバーすることができます。一方でHTML5の場合、実際のところユーザーの環境ごとに確認する手間もかかり、再現の安定性が不十分な機能もあります。このようにユーザー環境に依らず安定して視聴できることもFlash採用の決め手となりました。 それから、Flash コンテンツが表示できない環境に対しては、代替手段を用意して、できるだけ同じ体験を提供できるように考慮し、iOS から動画へアクセスする場合は、iTunes からポッドキャストへ誘導するように構築しています。

今後の展望

この「もうひとつの卒業」では、「電報を贈る」という行為をWeb上の告白体験ドラマを通して表現しました。ユーザーの性別情報に合わせて男性版と女性版のストーリーも用意していますが、このドラマには視聴者自身が参加することができ、さらにその体験を Facebook 経由の情報として拡散できるという点で、とても効果的な手法となりました。今後の可能性として、例えば視聴者の選択に応じて一人一人違うストーリーを展開したりエンディングを用意してみたり、また強いゲーム性を持たせたドラマ制作を行ったりすることがより効果を生むかもしれません。その他、例えばドラマの出演者の衣装のブランドや値段などをFlashを使って映像上に表示すれば、雑誌や口コミとは別の新しい形で、ユーザーに情報提供することができます。このようにソーシャルなプラットフォーム上で、Flashと映像の活用方法を突き詰めれば、様々なプロモーションにも応用できるでしょう。
今回のような新しいタイプの企画を進める場合に、出来ること出来ないことを的確に判断し、素早く実現案を組み立てるスピードが重要になるため、すでに様々な経験を積み重ねてきたFlashの採用は工数の判断や解決案の策定にプラスに働いたと言えます。 今回の経験を生かして、人々の心に届く企画をより実現していきたいと考えています。

使用したアドビ製品

事例データ

事例カテゴリ 広告 / 宣伝 / マーケティング
プラットフォーム デスクトップPC
使用したWeb技術 ActionScript, Facebook, Flash, Flash Player, インタラクション

制作企業

会社名 株式会社 フジテレビジョン (http://www.fujitv.co.jp/index.html)
スタッフ
  • 下川 猛(Producer)
会社名 株式会社 ベースメントファクトリープロダクション (http://www.bfp.co.jp/)
スタッフ
  • 徳増 久志(Director)
  • 高橋伸弥(Creative Engineer)

クレジット

クライアント 東日本電信電話 株式会社 (http://www.ntt-east.co.jp/)
代理店 株式会社 博報堂 (http://www.hakuhodo.co.jp/)
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